みなさま、こんにちは!昨年7月より久良岐にやってきました、新人こけしと申します。
前回の山男のブログ記事にもあったとおり、先週は関東でも近年稀にみる大雪となり、色々大変だったようですね。久良岐にもまだ残雪がこんな感じで残っています。
先週末、久良岐スタッフが雪掻きに精を出していた頃、私ははからずも連休をいただいて、真冬の秋田県を探訪しておりました。
氷樹を見に山に登り…
秋田内陸縦貫鉄道にゆられ…
雪の秘湯ではしゃぎ…
関東であんな大雪が降っていたとはつゆ知らず、秋田の雪景色を楽しんできました。
しかし、なぜこんな寒い時期にわざわざ秋田までやってきたのかというと…
これです↑これ!
秋田名物「なまはげ」を見るためでした。
久良岐に来てはや半年、仕事をとおして今までなじみのなかった能楽をはじめとする様々な古典芸能の世界を日々勉強させていただく毎日を送っておりますが、そんな中で地方の伝統芸能・民俗行事をとおした地域の活性化と観光産業のつながりにも興味を持つようになり、今回その一つとして秋田県男鹿半島で毎年行われている「なまはげ柴灯まつり」を観に来たのでした。
今日は久良岐の日常から離れて、その時の様子をちょっとご紹介したいと思います。
「なまはげ柴灯祭り」は、毎年2月の第2金土日曜日の三日間、男鹿市北浦にある真山神社というところで行われる、神事「柴灯祭(せどまつり)」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事です。
もともと「なまはげ」は大晦日に行われる民俗行事で、「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまったものなのだそうです。ナモミとは炉端にかじりついていると手足にできる火型のことで、働かずに火にあたってばかりいる=怠惰の象徴とされるもので、それをはぎ取り、怠惰をいましめるのが「なまはげ」なんだそうです。
祭り会場では地元の名産品「だまこ汁」や「比内地鶏の手羽先」など、飲食物を販売する出店が並び、祭り開始前から多くの観光客でにぎわっていました。
なまはげ踊り
なまはげ太鼓
冬の冷たい空気を伝ってビンビン響く力強い太鼓の音、躍動感溢れるパフォーマンスに昂揚する気持ちを抑えることができず、気付いたらシャッターを押しまくっていました(笑)。いつか、久良岐の舞台でもやってもらいたいなぁ、なんて思ってしまうくらい素晴らしかったです。
* * *
「男鹿も若者がみんな都市部に出てしまってね、じいさんたちばかりで行事を維持するのも大変になってきているんだよ。」
伝統文化の担い手不足、高齢化、厳しい財政…こういった問題は今回の「なまはげ」に限らず、他の伝統芸能・民俗行事、そして能楽の世界にも通じる問題だと思います。こうして久良岐能舞台という「伝統芸能の場」を管理運営している我々が伝統芸能の衰退に対しできることは何か。改めて問題意識を再認識させられた旅となりました。何とか明るいほうへ、明るい方へ進んでまいりたいと思います。
↑久良岐のこけし
「第6回久良岐狂言会~野村万作家の狂言~」
【日時】平成26年3月16日(日) 開場:13:00 開演:13:30
【参加料】全席自由 3,500円(保護者同伴の中学生以下無料)
【ご予約・お問い合わせ】045-761-3854(受付:10:00~17:00)
「能舞台で甦る古代の響きから…」
【日時】平成26年3月22日(土) 開場:13:30 開演:14:00
【参加料】全席自由 3,500円(保護者同伴の中学生以下無料)
【ご予約・お問い合わせ】045-761-3854(受付:10:00~17:00)
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