2017年5月24日水曜日

目には青葉山郭公はつ鰹


トラちゃん情報















玄関花台の下で寛ぐトラちゃんです。
トラちゃんの昼間の居場所、と言えば玄関前の切り株の上、毛布を
敷いた籠の中と決まっていましたが、最近チョット違います。
彼なりに居心地が良い場所を検討した結果なのでしょうか。
玄関内の花台の下(猫ちゃんはこういう場所が好きみたいですよね)
とか、職員が居る事務室内とかのようです。
彼の本当の希望はもう少し中の、応接間とか座布団が沢山ある縁廊下
とかのようですが、玄関から先へ行くことは飼い主が禁じています。
なので、彼としては妥協した結果、花台の下なのかもしれませんね。


さて、先週に続き、久良岐能舞台のご紹介です。
















カラフルな運動靴がびっしりと並んだ下足棚。これは玄関の下足棚です。
小学校向けの狂言鑑賞教室のあった日の光景です。
館内は純日本式の造りですので、玄関で履物を脱ぎます。
玄関から一段高く上がるとそこが能舞台見所です。
(見所とは客席のことです) 見所の広さは畳52.5畳。
















ここが能舞台です。写真では舞台に注連飾りが着けてあります。
能舞台は神聖な場所なので、正月には注連飾りをします。
能舞台は節なしの無垢の檜で作られています。舞台の上はツルツルです。
この上で白足袋を履いた能楽師が能を演じるので、常にホコリ一つ無い
きれいな状態に保つようにしています。
この能舞台は1917年(大正6年)、当時の能楽団体である能楽会が東京、
日比谷に囃子方の稽古用として建てられ、ここから多くの囃子方能楽師が
巣立って行きました。その後、東京音楽学校(現・東京藝術大学)
邦楽科に移管され、大いに利用されましたが、新しい能舞台が建設された為
不要となり、1965年(昭和40年)、宮越賢治氏に譲渡されました。
宮越賢治氏は久良岐能舞台の現在地に舞台を移設し、自身の稽古を始め
多くの同好者が集まって稽古をしましたが、1984年(昭和59年)、
横浜市に寄贈されました。横浜市は施設の整備を行い、敷地は久良岐公園の
一部として環境を整え、1987年(昭和62年)10月、開館しました。
















この舞台の特徴は、
・稽古舞台として造られたため、舞台の大きさがやや小さいこと。
 (通常は四本の柱の間隔が3間四方となっている)

・舞台正面の鏡板の松、切り戸口側の壁の若竹を描いたのは、明治の
 日本画の大家である平福百穂(ひらふく ひゃくすい)の手によるもので、
 芸術的価値が高いものであること。

・橋掛かりの後ろは通常壁になっているが、開閉式で裏の竹林の景色を
 舞台の風景の一部に取り込んでいること。

などがあります。
また、舞台の床下には直径40cm程度の瓶が13個地面に埋め込まれて
おり、舞台の音響効果の向上に役立っています。


現在、この能舞台では毎日、何かのお稽古や公演が行われています。
素晴らしい環境と能舞台、利用された方の全てがまた利用したいと
仰ってくださいます。


次回は、書院造りの和室などをご案内しましょう。

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