2017年5月31日水曜日

衣替えの季節ですよ~


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事務室カウンターに上がってはいけないと何度も言っているのに、
今日もこれです。
(トラ)職員のそばに行きたいだけなのに・・・
(職員)もうしょうがない甘ったれなんだから・・・
     ダメなものはダメですッ。
トラちゃんファンの皆様、どうしたら良いでしょうねぇ。


さてさて、久良岐能舞台のご紹介、続けます。
前回の能舞台の際にご紹介する予定だった部屋がもう一つ。
能舞台の橋掛かりの揚幕の奥の部屋、鏡の間と言います。





















ここは、能の主役であるシテが装束をつけ、最後に面(おもて)を
付けて、舞台へ出る前に鏡に向かって精神統一をする所です。
また、能の音楽の囃子方がここから出入りします。
この部屋は、故・宮越賢治氏がのう舞台を移築するにあたって以前
からあった隠居寺の住職から宮越氏が土地も譲り受ける際、環境を
変えないという約束をしたそうです。このような経緯もあって、
お寺の一部がこの鏡の間として利用されています。それを写真の窓、
花頭窓が示しています。


次のご案内は書院形式の和室です。














書院形式のため、整然とした感じがします。和室はこの書院の
6畳と続きの間8畳です。
自然木による欄間など、落ち着きのある部屋です。8畳の間の
外側は1間幅の広縁廊下となっており、大きな窓から庭園を
見渡せて開放感もあります。
能舞台で公演その他の催しがある場合は、この和室を楽屋として
利用されます。
また、隣は茶室になっており、参加人数が多いお茶会などの場合は
和室を待合として利用されます。
庭園の春夏秋冬を楽しみながらの和室での会合はとても気分が
良いものです。是非お試し下さい。

次回はお茶室をご紹介します。

2017年5月24日水曜日

目には青葉山郭公はつ鰹


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玄関花台の下で寛ぐトラちゃんです。
トラちゃんの昼間の居場所、と言えば玄関前の切り株の上、毛布を
敷いた籠の中と決まっていましたが、最近チョット違います。
彼なりに居心地が良い場所を検討した結果なのでしょうか。
玄関内の花台の下(猫ちゃんはこういう場所が好きみたいですよね)
とか、職員が居る事務室内とかのようです。
彼の本当の希望はもう少し中の、応接間とか座布団が沢山ある縁廊下
とかのようですが、玄関から先へ行くことは飼い主が禁じています。
なので、彼としては妥協した結果、花台の下なのかもしれませんね。


さて、先週に続き、久良岐能舞台のご紹介です。
















カラフルな運動靴がびっしりと並んだ下足棚。これは玄関の下足棚です。
小学校向けの狂言鑑賞教室のあった日の光景です。
館内は純日本式の造りですので、玄関で履物を脱ぎます。
玄関から一段高く上がるとそこが能舞台見所です。
(見所とは客席のことです) 見所の広さは畳52.5畳。
















ここが能舞台です。写真では舞台に注連飾りが着けてあります。
能舞台は神聖な場所なので、正月には注連飾りをします。
能舞台は節なしの無垢の檜で作られています。舞台の上はツルツルです。
この上で白足袋を履いた能楽師が能を演じるので、常にホコリ一つ無い
きれいな状態に保つようにしています。
この能舞台は1917年(大正6年)、当時の能楽団体である能楽会が東京、
日比谷に囃子方の稽古用として建てられ、ここから多くの囃子方能楽師が
巣立って行きました。その後、東京音楽学校(現・東京藝術大学)
邦楽科に移管され、大いに利用されましたが、新しい能舞台が建設された為
不要となり、1965年(昭和40年)、宮越賢治氏に譲渡されました。
宮越賢治氏は久良岐能舞台の現在地に舞台を移設し、自身の稽古を始め
多くの同好者が集まって稽古をしましたが、1984年(昭和59年)、
横浜市に寄贈されました。横浜市は施設の整備を行い、敷地は久良岐公園の
一部として環境を整え、1987年(昭和62年)10月、開館しました。
















この舞台の特徴は、
・稽古舞台として造られたため、舞台の大きさがやや小さいこと。
 (通常は四本の柱の間隔が3間四方となっている)

・舞台正面の鏡板の松、切り戸口側の壁の若竹を描いたのは、明治の
 日本画の大家である平福百穂(ひらふく ひゃくすい)の手によるもので、
 芸術的価値が高いものであること。

・橋掛かりの後ろは通常壁になっているが、開閉式で裏の竹林の景色を
 舞台の風景の一部に取り込んでいること。

などがあります。
また、舞台の床下には直径40cm程度の瓶が13個地面に埋め込まれて
おり、舞台の音響効果の向上に役立っています。


現在、この能舞台では毎日、何かのお稽古や公演が行われています。
素晴らしい環境と能舞台、利用された方の全てがまた利用したいと
仰ってくださいます。


次回は、書院造りの和室などをご案内しましょう。

2017年5月17日水曜日

目に青葉~と思っていたらもう軽夏


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後ろから失礼します。
トラちゃん、変わらず元気です。
尻尾をピンと立てて、ご機嫌で庭園パトロール中。
こういう時のトラちゃんは、自然の本能が復活して警戒の目つきに
なります。獲物を探しているのかもしれません。
久良岐能舞台の庭園は、これから様々な動物や鳥達、虫達で
賑やかな季節を迎えます。
トラちゃんも一段と忙しくなる季節に入ります。



今日は、久良岐能舞台にお出でになったことが無い方のために、
久良岐能舞台のご紹介をさせて頂きます。

久良岐の名称について
まず始めに、久良岐(くらき)という名称ですが、これは古くは
1500年頃には久良岐郡という名称が出ています。
時代によって久良岐郡の範囲は変わりますが、大体の範囲は
現在の横浜市中区、南区、磯子区、金沢区、港南区の一部のようです。
もっと広い範囲に及んでいた時期もあったようです。
明治中期には新しい市町村制度によって変わり、久良岐郡の名称は
次第に使われなくなってきました。
現在では、久良岐公園、久良岐能舞台にのみ使われています。
※もっと詳しいことをご存知の方、コメント欄に御投稿頂けると幸いです。

久良岐能舞台は、交通やや不便な場所にあります。
京急上大岡駅またはJR磯子駅などからバスで笹堀で下車。
徒歩5分程度で門前につきます。
















お向かいは藤の木中学校。広い道路から左に少し引っ込んだ打所に
門が見えます。上の写真は今頃の季節です。
門をくぐると、カーブした園路の先に能舞台の建物が見えます。
















門を潜るまでの景色とは一変して、様々な緑に満たされた世界。
深い山間にでも入り込んだような景色が広がっています。
市街地とは空気も違います。深呼吸してみて下さい。
木々が発する良い匂いが感じられます。
上の写真は左から来て玄関前の駐車場から玄関を見たところです。
※駐車場は施設管理、関係者用です。















玄関扉の上に掲げてある額です。
宮越記念 久良岐能舞台とあります。
“宮越記念”とは、横浜市民で観世流の能楽愛好家であった
故宮越賢治氏のことで、氏が後に施設を横浜市に寄贈された
ことから通称名としてつけられた名称です。
正式には横浜市能楽堂条例で、横浜市能楽堂(久良岐能舞台)
となっていますが、多くの市民や施設のご利用者は単に、
久良岐能舞台と呼んでいます。

長くなりますので、施設内のご紹介はまた、次号で。


このスタッフブログ花頭窓の掲載内容などについて、
皆様のご意見をお寄せ下さい。

2017年5月10日水曜日

今日もコジュケイが元気良く鳴いています


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スミマセン、今日もトラちゃんの寝顔です。
(トラ)このところ暑い日だったり、ご来館のお客様のお相手をすることが
多かったりと、何かと疲れることが重なったものですから・・・・
ついつい人様の前で深く寝入ってしまいました。

(職員談)「トラちゃん、この頃本当に甘えてくるんです。すごいです。」



さて、先日、5月7日(日)には、「久良岐能舞台能楽入門教室」への
導入に当たる謡・仕舞・囃子の体験大会が開催されました。
第1部では~やってみよう謡・仕舞~を、第2部では~やってみよう能楽囃子~
が行われました。
















上の写真は、第1部の中の仕舞体験のコーナーで、宝生流能楽師の
和久荘太郎師の指導で仕舞のワークショップを行っているところです。

















この写真は第2部での楽器体験の模様です。
参加者全員が四種類の楽器を体験し、最後にみんなで「早笛」という
能楽囃子の曲をゆっくりと合奏しました。

1部、2部とも多数の参加者が、能楽師の実演を鑑賞し、説明を聞いたり
ワークショップを体験したりと、楽しい1日を過ごされました。

新規受講生向けの講座は7月から始まります。
このワークショップに参加されなくても受講することができます。
関心をお持ちの方、以前から気になっていた方、何となく知りたい方、
久良岐能舞台まで、お電話で資料のご請求をなさって下さい。

《能楽を知る。それは充実した人生への入り口です。》

お問合せの電話番号は、 045-761-3854 です。


2017年5月2日火曜日

端午の節句・鯉のぼりの季節です


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獲物を狙っているところです。
と言っても獲物はハト・・・。努力の甲斐も無く、やはり・・・。
今までにトラちゃんが手にした獲物はねずみだけです。
でも、ねずみを食べることは無いようです。
トラちゃんにとっての日頃の恩に報いるため、飼い主様に
獲物を献上・・・?  あまり嬉しくはありませんがね。



















先週、中の池にカモが来ていました。
カモは時々見かけます。たいていは2羽ですから、カップルでしょうか。
この池には鯉が数匹いますが、カモのえさになるようなのは・・・?

その他、アオサギやカワセミも来ます。
ご来館の皆様には、余程運が良くないとご覧になれないと思います。
職員もカワセミが来ると、「カメラ、カメラ」と一騒ぎです。
横浜の市内でも、こんな風に野鳥がやってくるのは良い環境が維持
されているからでしょうね。

新緑が美しい久良岐能舞台、庭園にどうぞお越し下さい。
トラちゃん共々、スタッフ一同がお待ちしています。


久良岐能舞台の行事、講座、施設内容、施設のご利用等々について、
ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
電話 045 (761) 3854   受付時間は午前10時~午後5時です。