久良岐能舞台 特別公演「サキの国」無事終了しました。
ゼロから始めたこのプロジェクト、森氏のパフォーマンス、
山井氏の能楽、音楽を強化するためKURAKI音楽ユニットに
ベース奏者を加え、その三点を久良岐能舞台という台紙で組み立てる
パズルです。ジグゾーパズルのような完成図はありません!
並べるだけでは面白くない、三つが壁を外して絡みながら
うねうねと得体の知れない、今までの表現では収まらないかも知れない
ものになるのか?
最初はタイトル通りサキの國というかかすかに完成の光は感じるのですが
見えません!
出演者とのコミュニケーション、各々の無限の力量、関係スタッフの
制作への思いなどを感じながらこだわりを持って点と点が徐々に
線になってきました。円になればいいなぁ〜という思いです。
一つの例が能楽師の付ける面も従来のものでは強すぎて
古典のイメージが取り払えません。扇もそうです。
森氏のデザインの元、現代のものに作り変えました。
そういうパーツにも気を使い進めてまいりました。
そして、出演者、スタッフのワクワク感がリハーサルの時点で
だんだん大きくなり本番で皆様にお見せすることができました。
大変好評に終わったと思います(?)
やってみて一つ気がついたのですが、今回ストーリーの中の「現動」
役、金春流シテ方能楽師 山井綱雄氏の新しい面と扇の
姿は存在感があり、俗にいうカッコいい姿です。
こういうものを見た若い人が能楽に興味を持ってくれるかも知れない!
と思いました。このプロジェクトが「サキの國」かも知れません。
ご来場くださいました皆様、出演者の皆様、サポートしてきたスタッフの
皆様、心より感謝とお礼を申し上げます。
ありがとうございました。