第2次大戦で軍に徴用されて犠牲になった戦没船員や、戦後の海難事故で亡くなった
殉職船員6万人余を慰霊する「第48回戦没殉職船員追悼式」が15日、横須賀市観音崎
公園内の「戦没船員の碑」前で開かれました。
毎年の追悼式には、欠かさず能楽「海霊」が奉納されております。
この能楽は、久良岐能舞台の創設者宮越賢治氏(大連汽船船長)が、御霊の鎮魂と
その功績をいつの世までも伝えるために作詞され、25世観世左近元正師が作曲した
ものです。 宮越氏生存中は、自らシテを演じて奉納されておりましたが、他界された
後は観世一門の皆さんによって奉納されております。
最初は少し肌寒い感じがしておりましたが、海の見える場所での横須賀音楽隊の演奏は
大変心地良く、次第に鳥や周りの音も賑やかになり、最後の能楽奉納の頃は海で眠っている
人たちの魂にほんの少し近づいた気がしました。
いい追悼式でした。
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